ちょっと自分語り「中級者初心者が上級者の人と対戦し、より楽しんでもらうむずかしさ」と日曜から夜更かしのすごさ

第44回日曜から夜更かし皆様お疲れさまでした。

熱い試合の連続で本当に楽しい日曜日を過ごし、その反動でつらい月曜日を過ごしてますw

大会外のことでうれしいことがあり、ツイッターでまとまらないのでブログに残させていただきます。

第44回大会が終わったあと、イデミミさんが日曜から夜更かし2次会会場をプレマで開いてくれました。

そこに、日曜から夜更かしの中級者初心者層が率先して入っていき、対戦をしていたみたいです。

これは、本当にすごいことなんです。
「界隈を盛り上げよう」とか「中級者初心者にもっとゲームの楽しさを知ってもらおう」とか「もっと強くなってゲームを遊びつくしてほしい」とか考えて、行動してる人たちにとっては「上級者に率先して中級者初心者が対戦しに行くようにする」というのは本当に一生悩んでることなんです。

今、自分は「大好きなギルティで大会の実況ができて。熱い試合が見れればいいな」ぐらいの気持ちで大会運営してますが…w
一時期は本当に上に書いたことを1日中考えてました。

僕がそのことを考え始めたのはスパ4を遊んでいたころ。
曲がりなりにもコーディーでマスターランク、家庭用PP5000になった自分は上級者との対戦の楽しさや、今まで見えてこなかった格闘ゲームの楽しさに触れ、「もっとこの世界をいろんな人に体験してほしい」と思っていました。

そんな考えのもと「溝の口タイトーステーション」さんに場所をお借りして「初級中級者大会」と「無差別大会」を開かせていただきました。
「中級者で強くなった人はステップアップして無差別大会にも挑戦するだろう」という考えでした。

しかし、現実はそんなことはなく、「初級中級者大会だけ参加」が非常に多く、無差別大会の参加者は初級中級者大会より少なく、同日開催しても初級中級者大会だけ出て帰る人などもいました。

別にその人のことを責めているわけではありません。ゲームなのですからその人の遊びたい遊び方で遊ぶことは全く問題ありません。

その大会運営を通じて思ったことは「上級者へ挑戦するということ自体のハードルの高さ」と「同じレベルの仲間がそろうと、そこから上には上がりづらい」ということでした。

溝の口には強豪プレイヤーも多くいました。全1クラスプレイヤーもいました。アケで全1プレイヤーと対戦する機会なんて貴重以外の何物でもありません。
ただ、そこに挑む人は少なく、結局トッププレイヤーも乱入がなく、帰ってしまうこともありました。
自分が想像している以上にハードルが高いことを目指している、本当にそう思いました。

そして「同じレベルの仲間がそろうと、そこから上に上がりづらい」部分。ここが本当に難しい。
ゲームは自分と同じレベルの人間と楽しんでワイワイやっているのが楽に楽しめるのです。それは否定とかやめてほしいとかではなく、どの分野においてもそうだと私も思います。そして、同じレベルで楽しめると「強くなる」という部分が弱くなっていくのです。
格闘ゲームはほかのゲームと異なり「自分が努力しないと強くならない」んですよね。でもゲームなんかに努力するなんて大変なんですよ。ほかにもいっぱい努力しなくちゃいけないことがいっぱいあるから。そうなると同じレベルで固まると「今のまま楽しめればいい」となり最終的には初級中級者という人口比的に一番多い層の大会のはずにも関わらず「身内が固まっている」状況になってしまうのです。
さらに悪化すると強くなって明らかに上級者になった人でもその中級者の枠の中に居たいから「まだ自分は中級者だ」なんて言ってしまうこともあります。
そうするとどんどん中級者のレベルだけが上がり、初心者が入りづらくなり、上級者はいつまでも新しい同じレベルのプレイヤーが増えず、ゲームが衰退しまう可能性が出てきてしまうのです。
自分が「初級中級者がもっと上の世界に挑戦してほしい」と思ってやったことが逆に世界を固めてしまっていたのです。

溝の口の初級中級者大会には累計で150人ぐらい全部で参加していただきました。
その中でしっかり上級者になった人は僕の中では2、3人でした。

何度も言いますがその人たちを責めているわけではありません。その人たちは自分たちが楽しい!とおもった形で自分が開いた大会に参加していただいたので今でも感謝の気持ちしかありませんし、今でも格闘ゲームを楽しんでいる姿を見るのでうれしく思います。
また、しっかり上級者に対戦をガンガン申し込む人もいました。全員が全員という話ではありません。
そして、その人たちのおかげで自分は「大会を開催する楽しさ」というただ格闘ゲームをしているだけでは気づけない、別の楽しさに気づけました。

自分の考えの浅さと、それを伝えることができなかったこと、実行する難しさにその時に気づき、悔しい想いをした、という話です。
それ以降、社会人になったタイミングをも重なって「ただ大会をするだけでは自分の考えを伝えるのは難しい」という考えもあり。大会を開くこと自体から離れました。

正直「そこまでするのはおこがましい、ほおっておけ」という人もいると思いますし、それもおっしゃる通りだと思います。
ただ、自分にとって「上級者になって見えてくる格闘ゲームの世界」はそれだけ魅力的で、これを知ってもらえればもっと格闘ゲームが流行ると思っていたのです。

話が長くなってしまいましたが上記の自分ができなかったことをスムーズにやってのけたのが「日曜から夜更かし」参加者の皆さんなんです。
ギルティギアは特に初心者に難しいゲームだと思います。
そんなゲームで初級中級者が率先して上級者のプレマに参加していく姿はまさしく自分がそうしたいと思っていたことに他なりません。

そうなったのは自分の力ではなく、日曜から夜更かし参加者全員のギルティギアに対する愛情だと思います。

本当に日曜から夜更かしは不思議です。上級者が初心者を応援し、初心者が上級者を応援し、シングルトーナメントのガチな空気のまま、プレイヤー同士は暖かい。
その結果、今回のように上級者のプレマ部屋にみんな率先して対戦しにいく。
これは本当にすごい。僕は日曜から夜更かしにそんな力があるとは思ってませんでした。ただ「大会開いて楽しい!」ぐらいの気持ちでした。

これもすべて皆さん参加者の力だと思います。
参加してくれる人、告知ツイートをリツイートしてくれる人、コメントを打ってくれる人、たまに参加してくれる人、配信をみることを楽しみにしている人、いつか参加しようと考えてくれている人。
本当に皆さんのお力です。感激しました。
そして僕が大会を開き続けられているのも皆さんのおかげです。そしてスパ4の大会に参加してくれた皆さんのおかげでもあります。

一方で「そんなん日曜から夜更かしだけじゃないよ」ということもあると思います。そうなるとそれはギルティ界隈全体がそういった雰囲気でできていることになると思います。それは想像を絶するすごさです。そうなると恐らくギルティギアが下火になることはほぼなくなるかと思います。

ぜひこれからも日曜から夜更かしを使ってギルティギアを楽しんでくれればと思います。
少しでも皆さんのギルティライフの充実にお力添えできれば幸いです。

これからもよろしくお願いいたします。